2022年算数オリンピック金メダルおめでとう!
受賞者の瀬尾理人君とお母さまへインタビュー
小・中学生の「知の祭典」と呼ばれる算数オリンピック。2022年大会は、6月12日にトライアル地方大会が全国約200会場で行われ、7月17日にファイナル(決勝)大会が東京・大阪・福岡の3会場で開催されました。
小学1年生から3年生を対象にした「算数オリンピック キッズBEE大会」において、「りんご塾」に通う瀬尾理人君(小3)がファイナル大会に進出し、見事「金メダル」を受賞!
そこで、喜びの声を理人君に聞くとともに、頑張る姿を見守ってきたお母さまには子どもの学びについてお話をうかがいました。
算数オリンピックとは?
「算数」という種目で思考力と独創性を競い合う、小・中学生を対象にしたイベントです。子どもたちに算数をスポーツやゲームのように楽しんでもらい、未来を担う新しい才能を発見し育成する場にしたいと、世界的な数学者である広中平祐先生により提唱されました。1992年に第1回大会が行われ、以後、毎年開催されています。
小学生を対象とする部門は、小学6年生以下の「算数オリンピック」、小学5年生以下の「ジュニア算数オリンピック」、小学1~3年生の「算数オリンピック キッズBEE大会」があります。算数オリンピックに向けて力をつけておくことは、中学受験の際にも大きなメリットになるといわれています。
お母さまに聞きました!
一人一人の子どもに合わせた教え方がいいなと思いました
そもそもいつ頃からお子さまの教育について考えるようになりましたか。
実は、妊娠7カ月頃からいろいろと調べて胎教を始めました。そうしたなかで興味をもったのが、「くぼたのうけん」の創設者である久保田カヨ子先生の著書です。
子どもは生まれたその日から一人の人間であり、自分の分身ではない。生まれたばかりの赤ちゃんであっても、その意志を尊重する。子どもと触れあい、心を通わせることで、子どもが本来もっている生きる力を内面から引き出す。それが育児である――。
そんなカヨ子先生の言葉に感銘を受け、理人が1歳になった頃、「くぼたのうけん」に入会。理人の二人の弟たちも同じように「くぼたのうけん」に通わせました。
ご兄弟で「くぼたのうけん」を選ばれた決め手は何ですか。
「くぼたのうけん」は、脳科学の第一人者である久保田競先生と、その妻であるカヨ子先生が自らの子育てを通じて考案した「くぼた式育児法」に基づく育脳プログラムを実践する教室です。めざすのは、自発的に考え、行動し、問題を解く力をもった人になるための土台を築くこと。その理念に共感して入会を決めました。
実際、子どもを通わせてみて感じたのは、「くぼたのうけん」は子どもだけでなく、両親のための教室でもあるということ。子どもへの接し方や働きかけを学ぶことができ、私も夫も育児の不安が解消されました。親の都合ではなく子どもの都合を考えて行動できるようになり、親としての自分を育てることができたと思っています。
「くぼたのうけん」で学んだことは今、どのように活かされてると思いますか。
集団のなかで意見をつくり出し、みんなを引っぱっていくリーダシップがとれるようになったと思います。また、運動が大好きで知的好奇心もあり、とてもバランスがとれていると思います。
「りんご塾」に進まれた理由を教えてください。
「くぼたのうけん」の卒業が迫る頃、「りんご塾」の体験レッスンに参加しました。個別指導で、それぞれの子どものレベルに合わせて教えているのがすごくいいなと思って。生徒さんたちも楽しそうに算数の問題に取り組んでいたんです。
算数オリンピックのこともそこで初めて知り、面白そうだと思い入塾させることにしました。
「りんご塾」の魅力はどんなところでしょうか。
一言で言えば、本人の長所を伸ばしてくれるところです。とかく親は、子どもの苦手なものが気になって、なんとか克服させようとしがちですが(苦笑)、「りんご塾」ではその子の良い面に目を向け、それを引き出して伸ばしてくれます。
例えば、理人は一つの問題にじっくり取り組むタイプ。だから、「りんご塾」では自分の力で解けるまで時間を与えてくれます。一生懸命考えて、どうしてもわからない時はヒントをもらったり、つまずいた時には的確なアドバイスをいただいたり。そうすることで、問題が解けると、「自分でできた!」という達成感がある。それが自信につながり、力がついていくのだと思います。一人一人の子どもに向き合い、その特性に合わせた教え方をしてくれるのが「りんご塾」ですね。
育脳のおかげで集中して取り組む力が養われたみたいです
お子さまが算数オリンピックで金メダルを受賞されたことを、どう思われますか。
今まで粘り強く努力してきた結果なので、とても素晴らしいことだと思います。
「くぼたのうけん」や「りんご塾」でいい出会いがあって、いい先生方に教えてもらえた。それは理人にとっても、私たち親にとってもすごく幸せなことですね。
実を言うと、理人はリビングで勉強をしているので、二人の弟たちが騒いでうるさいんです(苦笑)。そうした中でも問題に集中できるのはわが子ながらすごいな、と。小さい頃から情緒が安定していて、自分をうまくコントロールできるのは育脳のおかげだと思っています。
今後、お子さまにはどのように育ってもらいたいですか。
子育ての最終目標は、子どもが自らの意志で物事を決定して、その選択に対して自分で責任をとれるようになることだと思っています。だから、子どもにはいろんなことを経験して、成功や失敗を繰り返すなかで、自分の将来の夢を見つけてもらいたい。そして、失敗を恐れず、たくましく生きる人になってほしい。そう願っています。
金メダル受賞者 瀬尾理人君に聞きました!
「りんご塾」ではどんなふうに勉強をしていますか。
毎週土曜日、80分間の授業でいろんな算数の問題を解いています。自分の学年だけでなく、上の学年の問題を解くこともあります。先生がすぐそばにいるので、わからない時には先生に聞いて、ヒントを出してもらったり。先生はわかりやすく説明してくれるので、算数が好きになりました。
「りんご塾」で「楽しい!」と思うのはどんな時ですか。
時間がかかっても、問題が解けた時。あとは先生に褒められた時です。問題が難しくてすごく時間がかかる時もたまにあるけど、解けた時は先生がたくさん褒めてくれるのでうれしいし、もっと頑張りたいと思います。
算数オリンピックに出場したときの気持ちを教えてください。
2年生の時、算数オリンピックで金メダルをとりたいと思って、トライアルを受けました。でも、全然ダメで…。くやしくて、過去の問題集をいっぱい解いて、3年生でもう一度挑戦。そうしたら、トライアルを突破できて、ファイナルに進むことができました。
国立オリンピック記念青少年総合センターで行われたファイナルには大勢の人がいて緊張しました。
算数オリンピックで金メダルを受賞したときの気持ちは?
サッカーの夏合宿から帰ってきたら、お母さんから「金メダルをとったよ!」と言われ、驚きました。トライアルよりもファイナルのほうが難しかったので、まさか本当にメダルがとれるとは思っていなかったから。
過去の問題をたくさん解いた結果なので、うれしかったです。その日は、家族みんなでお寿司屋さんに行き、お祝いをしてもらいました。
将来の夢を教えてください。
海外で活躍できるサッカー選手になりたいです。小さい頃から、足は両利きになるように練習してきました。今は両足で蹴れるので、ポジションは左サイドバック。将来は、リーダーになって作戦を立て、みんなをまとめる選手になるのが目標です。