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【1歳児のパパ・ママ必見!】どこまで手助けすべき?1歳児の平均的な発達段階や適切な向き合い方を徹底解説!!

1歳の誕生日を迎えた頃から赤ちゃんは歩けるようになり、できることがどんどん増えていきます。

成長を嬉しく思うものの、「順調に発達しているのだろうか?」「どのような関わり方をすればよいのだろうか?」と不安に感じる保護者の方も多いでしょう。

そこで本記事では、1歳児の成長と発達段階や向き合い方を詳しく解説します。また、おすすめの室内遊びも紹介しているので、1歳児の保護者の方やこれから1歳児になる赤ちゃんを育児中の方は、ぜひ参考にしてください。

1歳児の成長と発達段階

まずは、1歳児の平均的な発達(運動面や言語面の成長)や発育(身体面の成長)の目安を以下の4つの項目に分けて紹介します。

・平均的な身長体重
・筋力と運動能力の向上
・言語能力の発達
・生活習慣の変化

平均的な身長体重

1歳児の平均身長と体重は以下の通りです。※

●身長

月齢 男児 女児
1歳 74.8㎝ 73.4㎝
1歳1カ月 75.8㎝ 74.4㎝
1歳2カ月 76.8㎝ 75.3㎝
1歳3カ月 77.7㎝ 76.3㎝
1歳4カ月 78.7㎝ 77.3㎝
1歳5カ月 79.7㎝ 78.2㎝
1歳6カ月 80.6㎝ 79.2㎝
1歳7カ月 81.5㎝ 80.1㎝
1歳8カ月 82.4㎝ 81.1㎝
1歳9カ月 83.3㎝ 82.0㎝
1歳10カ月 84.2㎝ 82.9㎝
1歳11カ月 85.1㎝ 83.8㎝

●体重

月齢 男児 女児
1歳 9.24kg 8.68kg
1歳1カ月 9.42kg 8.85kg
1歳2カ月 9.60kg 9.03kg
1歳3カ月 9.79kg 9.20kg
1歳4カ月 9.97kg 9.38kg
1歳5カ月 10.16kg 9.55kg
1歳6カ月 10.35kg 9.73kg
1歳7カ月 10.53kg 9.91kg
1歳8カ月 10.72kg 10.09kg
1歳9カ月 10.91kg 10.27kg
1歳10カ月 11.09kg 10.46kg
1歳11カ月 11.28kg 10.64kg

母子手帳には、子どもの発達状態をパーセンタイル値で表す「乳児身体発育曲線」が掲載されています。

乳児身体発育曲線では、平均値から上下に幅がある帯が示されており、この範囲以内に94%の子どもが当てはまると言われています。

1歳児の成長には個人差があるため、あまり神経質にならず、この範囲に入っていればよいと考えましょう。

厚生労働省・平成22年乳幼児身体発育調査の結果を参照

筋力と運動能力の向上

赤ちゃんは、7カ月を過ぎた頃からハイハイを始め、1歳前後から歩き始めます。一般的な発達は、ハイハイ→つかまり立ち→歩行ですが、ハイハイをせずにつかまり立ちをする赤ちゃんもいます。

つかまり立ちをする時期になったら、転倒しても大丈夫なように、周囲にマットを敷いたり家具の位置を代えたりして安全対策をしてください。

つかまり立ちを促したい場合は、赤ちゃんの手が届くところにつかまりやすい家具(ソファーやテーブル、ベビーサークルの柵)を置いたり、好きなおもちゃを手が届きそうな場所に置いたりするとよいでしょう。

●一般的な運動機能の成長の目安

ハイハイ 7~10カ月
つかまり立ち 10~12カ月
歩行 10~16カ月

 

筋肉の成長を促すためには、身体を動かすことが大変重要です。身体を動かすことにより運動機能が向上すると、ボール遊び、マット遊び、ダンスなどができるようになります。

言語能力の発達

1歳を過ぎると、言葉を理解したり意味のある言葉を発したりするようになります。1つの単語で自分の気持ちを表す1語文や2つの単語で構成される2語文が出るようになり、自分の気持ちを表し始めます。

例 まんま→ごはん、ちょうだい
ブーブー あった→車があった

理解ができる言葉も増え、「パパに“どうぞ”してくれる?」「もうひとつ持ってきて」などの複雑な指示を理解できるようになります。

しかし、運動能力同様に個人差が大きいため、他の子どもと比べて焦らないようにしましょう。

言語の発達を促すためには、日頃から子どもの前でよく話すようにすることが大切です。大人と同じで、子どもも何度も繰り返して使われる言葉は早く覚えます。

例えば、ごはんの前には「ごはんよ」「手を洗おうね」「いただきます」「おいしいねえ」着替えの際には「着替えようね」「ばんざいして~」「はい、こっちの足を入れてね」などの声かけを意識して行うとよいでしょう。

また、身振りつきの歌や手遊び歌を子どもと一緒に歌ったり絵本の読み聞かせをしたりすると、楽しみながら言葉を覚えることができます。

生活習慣の変化

1歳を超えると離乳食が終わり、固形物を食べることができるようになります。自分で食べたがるようになり、手づかみ食べからスプーンを使って食べるようにもなります。

スプーンを持ちたい意欲が感じられたら、スプーンを持たせましょう。うまくできなくても叱らずに、楽しい食事時間を過ごしていると段々と上手に使えるようになるでしょう。

また、夜、まとまって寝る時間が長くなり、1日の睡眠時間も11〜14時間と赤ちゃんの頃よりも少なくなってきます。

1歳半を過ぎると、トイレトレーニングができるようになります。一般的なトイレトレーニングの開始時期は1歳半〜2歳ですが、個人差があります。

トレーニングは、以下の点ができるようになってから始めましょう。

●一人で歩くことができる
●排尿の感覚が1~2時間以上空いている
●言葉を理解でき、簡単な言葉(「はい」や「いや」)で返事ができる

1歳児との向き合い方とは?

1歳を超えると、新しいことがどんどんできるようになります。親として嬉しい半面、どのように接するとよいのか、悩んだり不安に感じたりする方も増えます。

1歳児と向き合う際には、以下の5つの点に注意するとよいでしょう。

●見守りとサポートを心がける
●たくさんの言葉をかける
●親子で積極的に遊ぶ
●子どもの意見を尊重する
●できたことを褒める

見守りとサポートを心がける

1歳を過ぎると自我が芽生え始め、「自分でやりたい」と主張するようになります。見ていると危なく感じて、つい手や口を出しがちですが、最低限のサポートをするに留めることが大切です。

子どもが示す興味には、共感と理解を示すと安心感を与え、信頼関係を深めます。サポートする場合はやわらかい口調で声をかけ、子どものペースに合わせて子どもと一緒に行い、できなかった部分はあとで子どもに気がつかれないようにフォローするとよいでしょう。

また、触ると困るものや危険なものは、身の回りから排除してください。角がとがった家具は避けたり、角に貼るクッションを使用したりして、安全な環境を作っておきましょう。

たくさんの言葉をかける

1歳児は自我の芽生えとともに自分の感情が膨らみだしますが、まだ上手に伝えることができません。この時期に適切な言葉かけを行うと、脳に刺激を与えてまだ繋がっていない神経細胞を繋げるサポートをするため、積極的に行ってください。

また、「そう。○○したいのね」「それはいやなんだね」などの子どもの気持ちを受け止めて共感する言葉をかけると、自己肯定感を高め、肯定的にものごとを考えて行動できるようになります。

注意したい時は、「ダメ!」「○○しなさい!」などの否定的な言葉ではなく、「こうやるといいよ」「○○すると○○になれるよ」などの言葉をかけるとよいでしょう。

親子で積極的に遊ぶ

1歳児だけでなく、子どもは遊びを通して身体能力を鍛え、体力をつけたりコミュニケーション能力を培ったりするため、親子で積極的に遊びましょう。

親と一緒に遊ぶと親子の絆が深まり、満足感や安心感、自己肯定感を得ます。また、ほどよく運動することで、睡眠の質をよくする働きも期待できるでしょう。

室内は可能な限りスペースを空け、危険がないよう家具の種類や置き場所に注意してください。屋外では、子どもが安全に過ごせる場所かどうかを確認し、身体に負担がかからないよう休憩したり時間を調節したりしましょう。

子どもの意見を尊重する

自我が芽生えると自分の意見を持つようになりますが、思っていることをうまく言葉で伝えることができなかったり、やりたいと思ったことができなかったりするため、俗に言う「プレイヤイヤ期」がくる場合があります。

イヤイヤを始めたら否定せずに子どもの意見を受け止めて、尊重することが大切です。

上述の1歳児との向き合い方の章でも解説しましたが、「そうなんだ。いやなんだね」「上手にできなくて悔しいんだね」など、子どもの気持ちを言葉にして伝えると、子どもは自分のことを理解してもらえた、と安心すると共に言葉で伝える方法を学びます。

できたことを褒める

子どもは褒められることで自信がつき、自己肯定感を高めることができます。上述したように、自己肯定感を得ることができると、肯定的にものごとを受け止めることができ、何事にも進んでチャレンジできるようになります。

褒める時は、結果のみを褒めるのではなく、過程も褒めてください。また、その場で心を込めて褒めましょう。子どもは親の心に敏感なため、思ってもいないのに褒めても響きません。

可能であれば、「○○ができるようになったんだね!がんばったね!」と、具体的に褒めると、子どもは「自分のことをしっかりと見てくれているんだ」と思い、「次もがんばろう」と思うようになります。

1歳児におすすめの室内遊び

さまざまな遊びを経験すると、楽しみながら発達や発育が促されます。

この章では、1歳児におすすめの室内遊びを効果別に紹介します。室内遊びなら手軽にいつでも始めることができ、天候や気温にも左右されないため、ストレスなく行うことができるでしょう。

巧緻性を高める遊び

1歳になると、巧緻性(こうちせい:指先や手先を使う能力の度合い)が高まってきます。鉛筆で字を書く、ハサミを使う、ボタンを留めるなど、巧緻性は子どもの発達において重要な役割を果たし、学習能力や生活能力の向上にも大きな影響を与えるため、積極的に取り入れましょう。

●巧緻性を高める遊び

・ブロック遊び
・積み木
・パズル
・折り紙
・お絵かき
・運筆(なぞり書き・迷路プリントなど)

集中力や問題解決能力を高める遊び

乳幼児の集中力は短いですが、それでも月齢と共に少しずつ高まってきます。紐通しやボタンの掛け外しなどの遊びは、巧緻性を高める効果とともに、集中力や問題解決能力を高める効果も期待できます。

子どもが集中して遊んでいる時は、できるだけ口出しせずに見守ってあげましょう。

●集中力や問題解決能力を高める遊び

・紐通し
・ボタンの掛け外し
・形合わせの玩具
・簡単な絵本の読み聞かせ

運動能力を高める遊び

子どもは歩けるようになると、好奇心のおもむくままに動きたがるようになります。

身体を使った遊びは、運動能力を高めるのに役立ちます。室内を安全に保ち、雨の日や寒い日でも身体を動かせるようにしてあげましょう。

●部屋でできる運動能力を高める遊び

・ボール遊び
・マット遊び
・トンネルくぐり
・ゆっくりとした追いかけっこ
・歌に合わせてダンスをする

コミュニケーション能力を育む遊び

おままごとを始めとするごっこ遊びや絵本の読み聞かせ、言葉遊びなどは、語彙力や創造力を育てたりコミュニケーション能力を育てたりします。

コミュニケーション能力が育つと、他者との絆を深めることができ、社会性が身につきます。

●コミュニケーション能力を育む遊び

・ごっこ遊びなどの役割遊び
・絵本の読み聞かせ

1歳児の発育は個人差がある

何度も触れましたが、1歳児の知的発達と身体的発達のバランスには個人差があります。

周囲の子どもと比べて不安になったりイライラしたりしがちですが、親の不安やイライラは子どもの脳に悪影響を及ぼし、自己肯定感を低下させてしまう可能性があります。他の子と比べることは避けて、ゆったりと見守りながら過ごしましょう。

どうしても不安な場合は、かかりつけの小児科医師や保健師、自治体の保健センターに相談するとよいでしょう。

まとめ

1歳時は、あらゆる能力がぐんぐん発達する時期です。遊びは発達や発育の促進に重要な役割を果たすため、さまざまな遊びを経験させてあげましょう。

成長には個人差があり、親が不安に思うと子どもの成長に悪影響を与える可能性があります。焦らずにゆったりとした気持ちで子どもの成長を見守ることが大切です。

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