赤ちゃん教育, 児童教育, 幼児教育
幼児教育はいつからスタートすべき?理想の月齢・年齢と効果的なアプローチを解説
幼児教育とは、就学前の子どもの心や身体、脳の発達を促す教育のことを指しプレビュー (新しいタブで開く)ます。子どもの可能性を伸ばすために行いたい、と考えてはいるものの「何歳から始めるのが最もよいのだろうか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、幼児教育を始めるのに適したタイミングや効果的に行うためのポイント、年齢別におすすめの教育プログラムなどを解説します。
併せて、早期教育との違いや幼児教育の役割も解説しているので、幼児教育に興味がある方や、これから幼児教室に通わせたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
幼児教育とは何か?
幼児教育とは、0〜6歳の子どもに対して心や身体、脳の発達を促し、子どもの自立や健やかな健康をサポートするために行う教育のことです。
幼児教育に関する公式な定義は存在しないものの、文部科学省では遊びを通して「感じる」「気付く」「考える」「工夫する」「興味を持つ」などの経験をし、必要な能力や態度を得るよう教育することに取り組んでいます。
(文部科学省 遊びを通した学び ~幼児教育が大切にしていること~)
幼児教育は、幼稚園や保育園での教育だけでなく、家庭や幼児教室で行われるものも含まれます。近年では、さまざまな種類の幼児教室が開講されており、子どもを通わせる方が増えています。
幼児教育のスタートタイミングは?
幼児教室は3歳までに開始するとよい、と言われています。脳の発達は3歳までに8割が完成すると言われており、それまでにさまざまな刺激を与えると、脳の発達によい影響を与えると考えられているからです。
しかし、3歳を超えてしまうと効果が得られないわけではありません。脳は、視覚を司る後頭葉、聴覚を司る側頭葉、触覚や感覚を司る頭頂葉、コミュニケーション能力や社会性、ひらめきなどを司る前頭葉の4つに分かれており、それぞれ発達のピークが異なります。
後頭葉や側頭葉が0〜4歳、頭頂葉が3〜5歳、前頭葉は10代中盤から後半にピークを迎えるため、3歳を過ぎていても必要な能力を育成することが可能です。
幼児教育の利点
幼児教育の利点は、どのような教育を行うかによって異なりますが、一般的には以下のことが挙げられます。
・将来の可能性を広げる
・社会性が身につく
・健康な身体を作ることができる
・集中力や記憶力が養われる
・小学校生活をスムーズに始めることができる
子どもの発達や可能性は一人ひとり異なります。幼児教育でさまざまな刺激を与えると、それぞれの得意分野を伸ばすことができます。その結果、将来の可能性を広げることができるでしょう。
また、社会性や集中力、記憶力が養われると、小学校以降の学校生活もスムーズに送ることができます。
幼児教育を実践するために幼児教室は必要か?
幼児教室は、0〜6歳までの子どもの能力の発達を促すための教育機関で、さまざまなジャンルの教育が行われています。
そのため、心身の健やかな発達のサポートに加えて、幼稚園や保育園では受けることが難しい以下のような教育を受けることができます。
・モンテッソーリ教育をはじめとする教育メソッドに基づいていた教育
・絵画や音楽等の芸術分野の教育
・英語等の外国語の教育
・算数に重点をおいた教育
・親の学びの指導
・対話や交流に重点をおいた教育
・運動能力を高めることに重点をおいた教育
子どもに合った教育を受けさせたいと考える場合には、幼児教室が最も適した施設と言えるでしょう。
幼児教育を効果的に行うためのポイント
幼児教育を行う際は、親が積極的に関与します。とくに子どもが小さいうちは自分で選ぶことができないため、効果的に行えるよう次のポイントに注意しましょう。
・年齢や発達に合った教育を選んでいるか
・子どもが楽しんで学べているか
年齢や発達に合った教育を選ぶことは、最も重要なポイントです。子どもの発達には個人差があります。年齢や発達に合った教育でなければ、期待した効果を得ることはできません。
また、子どもにとって楽しくない教育は苦痛となり、苦手意識を持ってしまう可能性もあるため、避けてください。
幼児教育の重要性と役割、親が持つべき心構えについて
脳は、3歳までに8割、4歳までに9割が完成すると考えられています。幼児教育にはさまざまな種類があり、脳に良い刺激を与えることによって発達をサポートします。
幼児教育の役割は、生涯にわたる学習や生きる力の基礎を作ることです。そのため、目先の結果ではなく、後伸びする力を培うことが重視されます。
しかし、まだ小さな子どもに対して行うため、対処を間違うと効果を得ることができない場合もあるため、幼児教育を行う際には、以下の点に注意してください。
・自主性を尊重する・・・自主性は子どもが楽しみながら取り組むことで育ちます。
・無理は禁物・・・プレッシャーや過度な期待を与えると効果は期待できません。
・過剰な口出しは避ける・・・過剰な口出しはやる気をそぎ、自主性がなくなります。
・学習環境を整える・・・家庭で行う際は、落ち着いて取り組める環境や適した道具を揃えましょう。
年齢別・おすすめの教育や注意点を紹介
幼児教育は上記で解説したように、年齢や発達に応じた教育を行うことが重要ですが、「年齢や発達に応じた教育とはどのようなものかわからない」と悩む方も多いでしょう。
そこで、この章では、年齢別におすすめの教育や注意点を紹介します。
3歳児向けのおすすめの幼児教育プログラムは?
3歳になると、着替えや排泄、食事などの基本的な生活習慣が自分でできるようになります。視覚や聴覚、触覚、感覚が発達するため、2歳の頃よりもより細かなことができます。
ブロック遊びやシール貼り、型はめ、パスル、簡単なドリルなど、楽しみながら学ぶことができるものを選びましょう。
アタマGYMの年少クラスでは、ことわざや紙テープ遊び、楽器遊び、ボール遊び、フィンガーペインティング、紙・小麦粉粘土などを用いて、楽しく遊びながら発達を促すことができます。
2歳児に必要な幼児教育とは?
2歳になると自我が芽生えはじめ、イヤイヤ期と呼ばれる反抗期に入るため、親の言うことを聞かず反抗的な態度を取ることがあります。
自我の芽生えは重要で良いことのため、押さえつけることは避け、自主性を尊重しつつ丁寧に教育を行う必要があります。
また、友達との遊びを通して使ったおもちゃは片付ける、間違ったらごめんなさいと謝るなどの社会生活のルールを覚えさせるとよいでしょう。
1歳児の幼児教育はどのように行うべきか?
1歳になると歩けるようになり、手先も少しずつ器用になってきます。言葉を使えるようにもなり、記憶力も伸びる時期です。
「見る」「聞く」「なめる」「触る」「嗅ぐ」などの五感を刺激すると、脳の発達を促します。積極的に話しかけたり、絵本を読み聞かせたりするとよいでしょう。
0歳から始める幼児教育の重要性とは?
0歳の赤ちゃんは言葉を話すことはできませんが、素晴らしい吸収力を持っています。そのため、「見る」「聞く」「触る」など五感への積極的な刺激を行うと、脳や身体の成長を促します。
音を聞かせたりものを触らせたり、映像を見せたりするとよいでしょう。話しかけや抱っこも効果的です。
kubotaのうけんでは、赤ちゃんではなくお母さん、お父さんが育児法を学びます。1カ月から6カ月までのクラスと7カ月から12カ月までのクラスに分けて、赤ちゃんの発達を促す遊びや接し方を教えます。
早期教育とは?幼児教育との相違点やメリットについて
早期教育と幼児教育は、どちらも就学前の子どもに対して行われる教育ですが、目的が異なります。
早期教育は、専門知識や技術を先取りして習得することを目的としており、幼児教育は生涯にわたる学習の基礎作りや後伸びする力を育てることを目的としている教育です。
早期教育には、以下の4つのメリットがあります。
・脳の発達を刺激する
・成功体験により自信がつく
・好奇心や興味を刺激する体験ができる
・基本的な学力を習得できる
早期教育と幼児教育は目的は異なりますが得られるメリットはほぼ同じで、どちらも脳を刺激し、よりよい発達を促します。
まとめ 子どもの成長に合わせた幼児教育を実施しよう
脳は3歳までに8割が完成します。できればこの時期までに脳にさまざまな刺激を与えると、脳の発達をサポートします。3歳を超しても発達は続くため、間に合わなかった場合でも悲観する必要はありません。
ただし、子どもの発達には個人差があるため、年齢だけでなく発達に合った教育を行うことが重要です。合わない教育をすると、苦手意識が芽生え、その後の人生に悪影響を与えることもあるため、注意してください。
子どもの成長に合わせた幼児教育を行い、可能性を伸ばしてあげましょう。