赤ちゃん教育, 児童教育, 幼児教育
幼児教室における早期教育の効果とは?メリットやデメリット、注意点を解説!
幼児教室での早期教育とは、未就学の子どもが特定のスキルを身につけるために行われる専門的な教育のことです。「子どもの能力を最大限に活かすために、早期教育を受けさせたい」と、小さいうちから通わせている保護者も多く見られます。
しかし、興味はあるものの「本当に効果があるのだろうか?」「子どもの負担にならないのだろうか?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では、早期教育について幼児教育との違いやメリットとデメリットを解説します。
併せて、早期教育を行う際の注意点も解説しているので、子どもに早期教育を受けさせたいと考えている方や早期教育について興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
早期教育とは
早期教育とは、0〜6歳までの子どもに知識や技術の習得や向上を目的として行われる教育のことです。
知識系や芸術系、運動系などさまざまな分野があり、代表的なものには、ピアノや英会話、水泳、サッカー、絵画、工作、読み書き計算などがあります。これらの教育は、子どもの脳の発達を促し、早期に能力を引き出すことを目的としています。
この章では、早期教育について、以下の2つの点を解説します。
・早期教育が人々の注目を集めている理由
・早期教育と幼児教育の違いは何か
早期教育が人々の注目を集めている理由
脳は、視覚を司る後頭葉、聴覚を司る側頭葉、触覚や感覚を司る頭頂葉、コミュニケーション能力や社会性、ひらめきなどを司る前頭葉の4つに分かれています。
脳の神経組織は、生まれた時には繋がっていません。神経細胞はさまざまな刺激により繋がっていき、3歳頃までに約8割が完成すると言われています。
そのため、就学前の早い時期に早期教育により刺激を与えると、脳の発達によい影響を与えられると考えられ、早期教育が注目されています。
ただし、脳の発達のピークは、後頭葉や側頭葉が0~4歳、頭頂葉が3~5歳、前頭葉は10代中盤から後半のため、小学校に上がったから、と言って教育を止めてしまうと、早期に教育をした効果が減ってしまいます。
早期教育を行う場合は、10代の半ばから後半くらいの間まで継続することが重要です。
早期教育と幼児教育の違いは何か
早期教育と幼児教育は、どちらも就学前の子どもに対して行われる教育ですが、目的が違います。
文部科学省によると(※文部科学省ホームページ)幼児教育は未就学の子どもに対する教育の総称で、生涯にわたる学習の基礎を作り、後伸びする力を育てることを目的としています。
それに対して早期教育は、専門知識や技術を先取りして身につけることを目的としている、と定義しています。
早期教育のメリットとデメリット
早期教育は脳の発達によい影響を与えますが、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、早期教育のメリットとデメリットについて詳しく解説します。早期教育を行う場合はメリットとデメリットをよく理解してメリットを活かし、できるだけデメリットを回避するように心がけるとよいでしょう。
早期教育のメリット
早期教育のメリットには、以下の4点が挙げられます。
・脳の発達を刺激することが可能
・好奇心や興味を刺激することが可能
・成功体験により自身に自信がつく
・基本的な学力を獲得することができる
詳しく解説します。
脳の発達を刺激することが可能
上述したように、脳は0〜5歳までにほぼ完成すると言われています。しかし、さまざまな刺激を与えるとよい、とわかっていても、家庭では対応が難しい場合がほとんどです。
早期教育では、家庭では難しい多様なジャンルの教育を専門家が行うため、子どもの脳の発達を促すことができます。
好奇心や興味を刺激することが可能
子どもは好奇心が旺盛で、何にでも興味を示します。早期教育を受けると、好奇心や興味を刺激するさまざまな体験を得ることができます。
体験を通して得意分野や興味がある分野がわかれば、より専門的な教育を受けさせることも可能です。
家庭ではなかなか経験できない分野に興味を示すこともあるため、早期教育を受けることで子どもの可能性を広げることができるでしょう。
成功体験により自身に自信がつく
早期教育で習い事や教室に通うと、それまで体験したことがない物事にチャレンジする機会が増えます。はじめはうまくいかないことでも、講師の指導のもと成功体験を得ると、自信に繋がります。
自信がついてさらに意欲的に物事に取り組むようになるとできることが増え、自己肯定感が高まり、行動力が増すでしょう。他者に対する肯定感も高まるため、人間関係をうまく築けるようにもなります。
その後の人生においても、難しいことや新しいことに進んでチャレンジできるようになるでしょう。
基本的な学力を獲得することができる
選択する教育内容にもよりますが、早期教育でひらがなやカタカナの読み書きや計算が身につくと、基本的な学力を得ることができます。
基本的な学力を得ていると、就学時にスムーズに授業についていけるため、余裕を持って小学校生活を始めることができるでしょう。
また、小さな頃からコツコツと継続して努力する習慣を身につけていくと、小学校以後の学業において、ストレスなく予習や復習、宿題に取り組むことができ、試験や受験時に大きなアドバンテージを得ることも可能です。
早期教育のデメリット
メリットが多い早期教育ですが、以下のようなデメリットもあります。どのようなデメリットがあるかを理解し、できるだけ回避できるよう取り組めば、より質の高い早期教育を受けることができます。
・子どもがストレスを感じる恐れがある
・自立心・社会性の成長が遅れる可能性がある
子どもがストレスを感じる恐れがある
早期教育は、大人(主に保護者)の意思で行われます。子どもが興味を示さないものを強要したり、習い事の数が多すぎたりすると、子どもがストレスを感じる場合があります。
また、結果を出すことにとらわれて、プレッシャーを感じたり、ストレスでよい睡眠を得られなくなったりする場合もあります。
子どもの様子をよく観察し、遊びたい気持ちを我慢させていないか、寝付きや寝起きが悪くなっていないか、などチェックしましょう。
自立心・社会性の成長が遅れる可能性がある
早期教育にはさまざまな種類があり、中には暗記重視の教室や課題を一方的に与えるところなども存在します。
そのような教室では、自分で考えることが苦手になります。周囲との関わりも薄いため、自立心や社会性の成長が遅れる可能性もあります。
小学校の入学前に知識や技術を身につけさせる早期教育
一口に早期教育と言ってもさまざまな教室があるため、「どれを選べばよいのかわからない」「どのような教育を行っているかを知りたい」と考える方も多いでしょう。
そこで、代表的な早期教育の学習内容とおすすめの教室を紹介します。
・思考力・判断力・表現力の学習
・英語等の外国語学習
・芸術分野の学習
・脳の発達を刺激する
思考力・判断力・表現力の学習
近年では、特定の技術や知識を得るのではなく、思考力や判断力、表現力を培う教育が増えています。
文部科学省が2020年に発表した学習指導要領でも、生きるためには、「知識、技能」、「思考力、判断力、表現力」そして、「学びに向かう力・人間性」の3つの柱が必要とされています。
アタマGYMは、思考力や判断力を培うために、知識を詰め込むのではなく、「学ぶことが楽しい」と思うことができるように導く教室です。
在籍した子どもたちは、数学オリンピックでメダルを取ったり、音読コンクールや算数検定、文章力が認められる文学賞を取ったりするなど、さまざまな分野の能力を伸ばしています。
英語等の外国語学習
2020年に文部科学省から公示された教育要領により、外国語活動が小学校3年生から始まることになりました。
英語を正確に聴き取ることができる「英語耳」は6歳頃までしか身につかないこともあり、英語の早期教育を行う方も多くおられます。
早期教育では、ネイティブの発音に幼少から触れることで、ストレスなく英語耳を養うことができます。理解力や発音も向上するため、英会話がスムーズにできるようになります。
芸術分野の学習
絵画や創作などの芸術分野の教育は、子どもの創造力を高めます。創造力が高くなると、古いものにとらわれずに新しいものを作り出すことができるため、学校生活だけではく、その後の社会生活でも役立ちます。
アトリエ太陽の子は、「うまい」「へた」にとらわれず、自由に自分を表現できるため、描くことや作ることが好きになり、表現力や創造力を高めることができる教室です。
全身を使ってペイントする、絵の具を大胆に使用するなど、家庭では得ることが難しい体験ができ、子どもが伸び伸びと楽しく通うことができます。
脳の発達を刺激する
早期教育のメリットで解説したように、0〜5歳くらいまでに脳にさまざまな刺激を与えると、脳の発達を促すことができます。
しかし、「0~5歳児にどのようにして脳に刺激を与えるとよいの?」と悩む方も多いでしょう。
Kubotaのうけんでは、生徒はお母さんやお父さんです。生後1カ月から通うことができ、お母さんやお父さんが脳を刺激する育児方法を学びます。
月齢に応じて細かいカリキュラムが組まれているため、発達に応じた教育方法を学ぶことができるでしょう。
早期教育を行う際に大人が留意すべきこと
早期教育は、子どもが0歳〜5歳までの大変小さい頃から始める教育です。そのため、対応を間違えると思うような効果が得られない場合があります。
さらに、苦手意識を持ってしまい、その後の人生にマイナスの要因を与えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
早期教育を行う際に大人が留意すべき点には、以下の3つがあります。
・子どもが楽しんでいるかどうかを確認すること
・他人と比較しないこと
・ 親が過剰に口出ししないこと
子どもが楽しんでいるかどうかを確認すること
子どもが楽しんでいるかどうかは、早期教育を行う点で最大のポイントです。早期教育の効果を得るためには、長期間継続して行う必要があります。
どんなに親がよい教室だと思っても、子どもが楽しいと思えなくては、負担を与えずに長く通うことはできません。
興味がある分野でも、発達に応じた教育を行わないと、はじめはよくてもだんだんと楽しめなくなる場合もあります。子どもの興味があることで楽しんで通っているかは、常に確認しておきましょう。
他人と比較しないこと
子どもの発達には個人差があります。また、同じ学年でも3月生まれと4月生まれでは、大きな差がある場合も多くあります。
教室によっては同学年の子どもと教育を受ける場合がありますが、他の子どもとくらべて「○ちゃんはできたんだからあなたもがんばりなさい」のような発言は避けましょう。
子どもは自信をなくし、自己肯定感が低くなり、楽しく通い続けることが困難になります。
親が過剰に口出ししないこと
子どもの様子をじっくり観察していると、もどかしく感じてつい口や手を出してしまうこともあるかもしれません。
しかし、過剰な口出しは、子どものやる気をそいだり自主性がなくなったりします。技術や知識が身につくまで、子どもが自分で進んで取り組めるよう、見守りましょう。
まとめ
脳は主に、0〜5歳頃までに発達します。そのため、この時期にさまざまな刺激を与えると脳の発達によい影響を与えると考えられています。
幼児教室での早期教育を通じて、子どもはさまざまな経験を積むことができます。この時期に与える刺激が脳の発達によい影響を与え、将来的な学びの基盤を築き、子どもの可能性を広げることができるでしょう。
早期教育でよい効果を得るためには、対応を間違わないことも重要です。この記事を参考に、正しい対応でよい早期教育を行うことをおすすめします。